日差しが温かくなり、春めいた季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?『Chance! !Vol.21春号』、今回も楽しい求人誌となりました。
私は自分の周りの人間をおちょくって笑いを取ろうとする、大変下品な悪いクセがあります。特に撮影時、被写体となってくださる方に笑ってほしくて、今回もカメラマンの大野さんに「まだ撮るの?」とか「そんなに離れて撮るの?」などヘラヘラと軽口を叩いていたところ、撤収後の車の中で「撮影中に茶々入れるの、やめてもらえませんか!」と、大野さんをブチ切れさせてしまいました。
プロとしていい作品にしようと思っているし、撮り方ひとつとっても理由がある。それを横から色々言われたら気が散るし頭にくるし、いい写真が撮れないでしょ! そもそも毎回打ち合わせもなくて、なのに撮影が終わってから「違う」と言われたこともあって。なぜですか?! ・・・と、大変なお怒りよう。
本当にごめんなさいと謝りながら、私は内心「やった! これで『Chance!!』がもっと良くなる!」と喜んでいました。こういう時、まさに「ピンチはチャンス」って思います。そこには必ず課題があるし、それをクリアして状況をより良くしていく力は誰にでもある。大野さんは大手メディアの出身で、撮影はこう進めるという常識があるけれど、私は編集経験ゼロで何となく作ってきた。「打ち合わせは相手の時間を取ってしまうから、ないほうがいい」というヤバイ思い込みもあった。自分の「こうすべき」と相手の「こうすべき」はちがう。だから、こまめに話し合えばいいんだと学びました。その日の写真が、今回の表紙です(笑)
この3月1日で『Chance!!』は5才の誕生日を迎えます。これを書いている今日は、この文章の他に締め切りを4つ抱えて、どう考えても間に合わない。各方面にご迷惑をおかけすることを心から申し訳ないと思いつつ、皆さんの「失敗」を履歴書に書いて頂いているのだから、自分もこの場を借りて失敗をさらけ出させて頂くこととします。
2023年2月18日
Chance!! 編集長
三宅 晶子